内容説明
自己治癒力をオンにする食べ物、治療法、生きる姿勢とは?余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと。
目次
第1章 抜本的に食事を変える
第2章 治療法は自分で決める
第3章 直感に従う
第4章 ハーブとサプリメントの力を借りる
第5章 抑圧された感情を解き放つ
第6章 より前向きに生きる
第7章 周囲の人の支えを受け入れる
第8章 自分の魂と深くつながる
第9章 「どうしても生きたい理由」を持つ
著者等紹介
ターナー,ケリー[ターナー,ケリー] [Turner,Kelly A.]
博士。腫瘍内科学領域の研究者。学士号を取得したハーバード大学時代に統合医療に関心を持ち、カリフォルニア大学バークレー校にて博士号取得。『がんが自然に治る生き方』が初の書籍
長田美穂[ナガタミホ]
1967年奈良県生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。新聞記者を経てフリージャーナリストに。2010~11年、フルブライト・プログラムにてアメリカ・シアトルのワシントン大学客員研究員。現在はアメリカの性犯罪に関する著作を執筆中。2015年春からは大阪大学大学院博士課程で、人の立ち直り支援についての研究を始める。『がんが自然に治る生き方』が初の翻訳書(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大島ちかり
15
この本はメンタル系の本ではないけれども、読み終わった時によしやってやるぞ。と思い爽やかになった。がんを治すには相当の年月と努力がいる。「神様のジョン」に会いたくなった。がん予防が出来るうちに自分の力を見つけたい。一番の予防は穏やかな時間を作ることかな。2016/09/10
KAN
13
がんではないが、40代でC型肝炎が発覚、半年のインターフェロン(抗がん剤だ)投与で陰性となった経験があるので、その際の体験と重ね合わせながら読んでいくと、共感することばかり。 完治は難しいかもしれない(いまは大変高額であるが画期的な新薬がある)といわれたときに、確かに自分には明確に生きたい(治したい)目的があり、治療も主体的に自分が選択した。それでやってこれたのだなと思っている。がんの劇的寛解というストーリーは医療に対する患者の主体性を取り戻すことの大切さを教えてくれる。2017/06/05
ちくし
13
とても読みやすく、頭に入る。「病は気から」という言葉がそのまま伝わる。医療を凌駕?まさかね?(笑)。たくさん読んだガンの本の中でも大好きな一冊となりました。2016/01/18
清水勇
11
著者は、進行ガンで医者に見放されたにもかかわらず劇的寛解した人々が存在するのにその理由が未調査であることを疑問に思い、寛解した患者本人やその治療者に対するインタビューを通して質的分析を行い、劇的寛解に至った共通する要因を9件(食事に関して2件、精神的な心構えが7件) に絞り込んだ。著者が強調していたのは、医者に見放されたからこそ、自分がどう生きるのか(食事、心構え、行動)を自分で決めたことの重要さだった。コロナ禍で、何も考えず医者に依存している自分に気づいたが、自分のことは自分で決めることの大切さを痛感。2023/10/25
MIYU
11
著者の大学院博士論文をわかりやすく書き、訳しているので、読みやすい。自ら世界中を飛びまくり、患者に直接インタビューをし、数々の論文を読み、まとめているため、説得力がある。さらに、訳している日本人女性も自ら乳癌ステージ4からの寛解を経験しているため、訳文に真摯な姿勢があふれている。決して、科学を医学を否定するのでは無く、治療と治癒の違いを教えてくれる、愛と信念に基づく生き方を後押ししてくれる本である。2016/05/26