内容説明
受験も、仕事も、人生も生まれつきの才能で結果は決まらない。いじめられ、自信をなくした少女が力強く歩み出す。ちょっと不思議な真実のストーリー。
目次
第1章 人が美しく、羽化するために。(12月12日 イジメにあって、自信をなくしました。;1月15日 必ず変われます。私が保証します。 ほか)
第2章 頭のよさとは、何だろう?(5月11日 はじめまして、弟のヒロキです。;5月19日 勉強しても、一日で七四%も忘れるんですね。 ほか)
第3章 死刑でも構わないと思いました。(9月18日 『一瞬の風になれ』、読みました。;9月21日 人を殺すだけの理由があったのですね。 ほか)
第4章 九九・九九%の人は、自分に甘いです。(2月6日 合格圏内に入りました。;2月12日 自分を疑わないで! ほか)
著者等紹介
美達大和[ミタツヤマト]
1959年生まれ。刑期8年以上で、犯罪傾向の進んだ受刑者を収容する「LB級刑務所」に服役中の無期懲役囚。罪状は2件の殺人。仮釈放を放棄している。ノンフィクションだけでなく、小説も上梓。郵送による原稿のやりとりで書評を公開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
83
予想以上に素晴らしい本でした。美達大和氏、二人の人間を殺害して無期懲役とのことですが、頭の良さと心の温かさを感じる文章です。数学が良くて40点そこそこの点数しか取れず自分に自信がなかったサヤカに勉強する意味や継続の大切さを説き、励まし続け、サヤカは国立大学の医学部医学科を受験する決意を固めるまでになる。美達氏は勉強だけでなく、体を鍛えることにも詳しく、足を細くする方法なんかも書いてあって実践したいと思いました。美達氏の事件について書かれた本やその他の著作も読んでみようと思います。2014/06/30
扉のこちら側
82
初読。2015年1239冊め。高校生と中学生の姉弟と無期懲役で服役している受刑者の往復書簡。「勉強法」とタイトルにあるが、具体的な方法もあれば精神的な物もある。賛否はあるだろうがこの受刑者=筆名・美達氏の読書量には脱帽。2015/12/25
H29リオのカーニバル
64
何故苦手な勉強をするのか? その回答が、「大人になった時、嫌なことをこなせる能力をつける訓練だ」とのこと。イチローも同じこと子供たちに語っていたなあ。なんてついつい要点を立ち読みでかいつまんだ上で結局購入することにしましたw 日々努力を積み重ねる大切さ。己の行動に自信と信念を持つ大切さを教えてくれる良書。励まされました。落ち込みそうなときに読み返そうと思います。2014/03/29
maimai
42
頭の良し悪しよりも続ける力の方が大切。IQ150の知的すぎる無期懲役囚が女子高生のサヤカに手紙を通じてやりとりをする物語です。その手紙の中で印象的だったのは頭の良し悪しよりも自分に対して正直に取り組めたか、辛いことから逃げなかったか、粘りづよく取り組めたかどうかの方がよほど大切だと説いています。その歩みは亀のようでも長い目で見ればものすごく大きな差になる。続ける力は辛いことに耐える力。辛いことに耐えることで自分という人間を成長させていくのだと思います。後悔をしないように今を全力で生きていきたい。2016/12/29
ヒデミン@もも
42
人生の啓発本としては良く出来ている。実話らしいが、なんだか物語のように思えてくるのは装丁のせい? 死刑を宣告された殺人犯である作者の上から目線が気になった。頭が良い人にありがちな感じ。内容が良いだけに残念。2014/06/12
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- 和書
- 彗星乙女後宮伝 双葉文庫




