内容説明
“成熟市場でも逆転できる”を実践した男たちとその経営戦略を描くドキュメント。
目次
プロローグ アサヒ大逆転は「奇跡」と呼べるのか
第1章 それは「意識改革」からはじまった
第2章 消費者はビールの“味”がわかる
第3章 テストマーケティング
第4章 怪物「スーパードライ」誕生
第5章 熾烈なドライ戦争を勝ち抜く
第6章 ロングライフ商品への試練
第7章 ライバルの“敵失”と一本足打法
第8章 「奇跡」とは呼ばせない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
13
5000人規模の味覚調査をし、生活者はビールにコクを求めている層とサッパリ感のあるキレを求める層があることを実証し、テストマーケティングで全面リニューアルする。その年の販売状況からトップ判断で4000億の投資判断をし、一気に攻勢をかけ、スーパードライの試飲、広告を必要なだけ打ち込み、他メーカーに追随させ、ドライ市場を確固たるものにし、堂々とシェアを拡大と夢のある展開にワクワクしました。2016/07/15
常磐条(ときわとおる)
1
アサヒがビールのシェアで10パーセントを割り込んだ危機的状況から「コクキレ」で巻き返し、「スーパードライ」で圧倒するまでのストーリー。消費者にビールの味は分からないと言われる。たしかに目隠しをされて発泡酒とビールを飲み比べて当ててみろと言われても、結構難しい。だが実際は目隠しをしてビールを飲むわけではない。「味の分かる消費者」を想定し、味づくりとマーケティングに勝負をかけたアサヒ。100年続いたロゴも変更したという(昔のものを自分は見た事すらなかった)。名言「チャンスは貯金できない」。。。2013/07/25
貧家ピー
0
キリンのシェアを逆転したアサヒビールの活動を小説風に。 ポイント:消費者アンケートによる「キレ」のあるビールを作った。CI ブランド構築。2009/08/05