内容説明
俳句観と作品の関係。初案から完成までの変遷。作句時の背景とエピソード―など現代俳句の代表作家が「俳句工房」の秘密のすべてを明かす！現代俳句入門のしるべ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yumiha
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「泉の底に一本の匙夏了る」「一月の畳ひかりて鯉衰ふ」「さるすべりしろばなちらす夢違ひ」「紅梅であったかもしれぬ荒地の橋」など、飯島晴子自身が自分の句を百句選んで、その句が生まれた背景などを明らかにしている。後書きの「入口を知っているのは作者だけである。しかし、一句が何処へ出たについては、作者も読者以上に何を知っているわけでもない」は、句を鑑賞する側の柔軟さを言っているように思う。2010/11/05
