内容説明
本書は刑事法分野、とりわけ殺人について法と経済学の手法を用い分析した研究書。犯罪とりわけ殺人による利益と逮捕・処罰されるリスクの間の選択行動を法と経済学の手法を用いて合理的に説明。それらを踏まえた捜査・逮捕・処罰こそが有効な刑事政策をもたらすとする。FBIの犯罪プロファイルの孕む問題点の指摘を含め、刑事法分野の法と経済学の研究書は日米両国でも比較的乏しく、裨益するところ大きい。
目次
第1部 経済学と犯罪行動の基礎(消費者選択の理論;生産者選択の理論;選択の理論と犯罪行動)
第2部 合理的計算による殺人(理論上の分析枠組み;逮捕確率に対する感受性;計画的殺人の特徴;殺人事件の捜査;刑事司法制度による生産;技術的効率性を求めて)
著者等紹介
太田勝造[オオタショウゾウ]
東京大学大学院法学政治学研究科教授。現代法過程論・法社会学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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