内容説明
謎多き「信濃遷都」計画にこめられた壮大な野望を解読する。古代史の中心舞台となった尾張・三河・美濃・信州。「記・紀」を検証し、地誌・伝承を訪ねて、“歴史地誌”的アプローチからひもといた東海の古代史謎解きの旅。
目次
プロローグ なぜ古代史の謎解きをはじめたか
第1章 尾張のヤマトタケルと草薙剣
第2章 持統太上皇の参河巡行の謎
第3章 天武の信濃遷都計画がめざしたこと
第4章 混乱の吉蘇路論争と記事欠落の須芳嶺山道―美濃・信濃をつなぐ古代の官道をめぐって
第5章 諏訪社の地に仏が遷座した話のウソとまこと―長野善光寺建立をめぐる真実を探る
エピローグ 律令制の確立で変わる高市黒人の万葉歌272の意味
附論 美濃国池田郡春日郷の比定にかかわる条里復元について
著者等紹介
野原敏雄[ノハラトシオ]
1930年名古屋市に生まれる。1958年名古屋大学大学院文学研究科(史学地理学課程)修士修了。1970年中京大学商学部教授(経済地理学担当)。定年退職までの間、学部長、研究科長、図書館長など歴任。1977~78年ポーランド科学アカデミー地理学研究所海外研修。1987年文学博士(名古屋大学)。1996年定年退職。中京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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