内容説明
「ルィセンコ学説」の誤りと現代遺伝学の発展が明らかになっても、終生それを支持しつづけた武谷三男―。高名な「論理の科学者」が示したこの奇妙な態度に潜む、戦後科学思想の隠された一側面とは。
目次
何故、武谷三男氏の生物学思想を取り上げるのか
『哲学は如何にして有効さを取戻し得るか』
日本における第二次世界大戦以前のルィセンコ学説の受容
戦前の唯物論研究会の生物学思想、特に獲得形質の遺伝
武谷三男―山田坂仁論争
遺伝学研究小史
武谷三男―駒井卓論争
一九六〇年代以降の武谷の生物学思想
ジャック・モノーと武谷三男―現代生物学と弁証法〔ほか〕
著者等紹介
伊藤康彦[イトウヤスヒコ]
1943年、三重県生まれ。名古屋大学医学研究科博士課程修了、医学博士。中部大学生命健康科学部教授、学部長。インターフェロンの生体内産生機構とヒト型パラインフルエンザウイルスの全体像の解明を研究テーマにしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 吉田一穂詩集 現代詩文庫