内容説明
国境は人間の尊厳の境界ではない。これは正規の滞在資格を持たない、あるいは失った外国人たちの日本滞在を強く望む実際と、それに寄り添いたいと思った私の記録である―。「入管」で面会活動を続け、収容者との対話を重ねてきた著者。人権保護の及ばない特異な組織の素顔と、囚われた人たちの人生の真実をものがたる〈面会報告〉より。
目次
1 入管ウォッチャー(初めての入管訪問 2009年;暗黒の時代 2017~2020;コロナ禍で激変;新入管法 2024年6月;正規化の提言)
2 面会記録 Facebook「フレンズ名古屋」投稿より 2015~2025年
非正規滞在者を正規滞在者として日本社会に受け入れることの提言
著者等紹介
西山誠子[ニシヤマセイコ]
1944年11月広島県呉市生まれ。戦後、岡山県赤磐郡竹枝村大田(現岡山市北区建部町大田)に祖父母・母親と暮らす。5歳で岡山市に転居。国立奈良女子大学文学部卒業。専業主婦として2男2女を育て、30歳から70歳まで小さな私塾を開く。65歳から名古屋入管面会ボランティア活動を始め、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。