内容説明
本書は、「生活・労働」「行政」「支援の活動や運動」の側面に比重を置いて、一緒に議論していくための素材の提供を心がけた。つまり、本書は、おもに(1)ホームレスや日雇労働者の生活および労働の実状、(2)行政はどのような政策を行ってきたのか、(3)支援の活動や運動の歴史と現在、(4)急展開するホームレス施策(国政レベルおよび名古屋の現状)と今後、の四点について報告するとともに、問題提起することを目指したものである。
目次
名古屋発ホームレスと私たち
1 野宿生活と日雇労働の理解のために
2 笹島の歴史と行政の関わり
3 笹島における闘い・運動
4 ホームレス問題の「これから」を考えるために
私たちが問われていること 課題
著者等紹介
藤井克彦[フジイカツヒコ]
1942年生まれ。65年、神戸大学工学部工業化学科卒業。東亜合成化学工業株式会社研究所(名古屋)勤務(1987年退職)。76年からホームレス支援活動。97年、名古屋弁護士会から人権賞を受賞。2000年4月から笹島診療所職員
田巻松雄[タマキマツオ]
1956年生まれ。79年、筑波大学第一学群社会学類卒業、84年、同大学大学院社会科学研究科博士課程満期退学。92年、社会学博士。名古屋商科大学を経て、現在、宇都宮大学国際学部教授。国際社会論、地域社会論などを担当
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 八十八種魚を使いつくす