内容説明
オウムのようなカルトの犠牲をなくす運動は、世の偏見との闘いでもある。世間もカルトを知らず、被害者の悲惨さが十分に理解できないからだ。カルトの進出した地域の住民や信徒の親兄弟たち以外、一般世間の人々はかえって信徒に同情してしまう傾向が強い。従って、被害者の活動も広がりに欠ける孤独な運動にならざるを得ないわけである。そんな中で、オウム真理教の「被害者の会」は、他に類をみないほどに活発な展開をみせた。本書は、そのささやかな記録である。
目次
1 宗教販売人麻原彰晃
2 告発スクープ「オウム真理教」の狂気
3 「被害者の会」以前
4 「被害者の会」結成
5 決起大会にて
6 オウムの告訴に対する上申書
7 行政への訴え
8 オウムの弟子達への呼びかけ
9 公演・出版差し止め運動
10 団地の皆様へ
11 ダライ・ラマとの交渉
12 「尊師麻原は我が弟子にあらず」
13 新聞・雑誌関連記事
14 「週刊金曜日」誌上論争
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