内容説明
ブルガリアの伝統的な豚の利用法を現地取材し、豚肉食タブーをめぐる歴史もひもときながら、農業大国フランスの先進的な食糧生産の実情や、日本の敗戦後の食文化の変化をたどる―。これからの農業はどこへ向かうのか。食べることの本質とは?
目次
1 豚―肉を食べるだけの家畜(冬に向かう前のお祭り;東バルカン豚を味わう;世界の豚肉・ヨーロッパの豚肉;豚へのまなざし;聖書にみる豚 豚肉食タブーのルーツ「レビ記11章」)
2 先進工業国フランスの食(車窓から見た農業大国フランス;フランスでみた現代農業の方向性)
3 日本の食のこれから(肉を食べるようになった日本人;日本の食を支えるコメ)
著者等紹介
馬路〓藏[マジタイゾウ]
1944年、三重県生まれ。名古屋大学農学部卒業後、名古屋大学大学院農学研究科修士課程修了。岐阜大学名誉教授。栄養学に関する実験研究、食生活に関する調査研究、食品の機能性成分に関する研究に従事。農学博士。2002年に岐阜県大野郡白川村教育委員会より、硝石製造に用いられた合掌家屋床下の土、焔硝土の化学分析を依頼される。焔硝土の分析結果等をもとにした「白川郷における江戸時代の硝石生産技術に関する研究」に対して、2008年に化学史学会論文賞を受賞
馬路明子[マジアキコ]
1946年、兵庫県生まれ。神戸女学院大学卒業後、奈良女子大学大学院修士課程(食物学)を経て、名古屋大学大学院農学研究科博士課程単位取得退学(栄養学)。1986~1989年、岐阜市立女子短期大学非常勤講師(食品加工学)。1989年みそ玉味噌製造を岐阜県大野郡白川村で再現する。2004年、「白川村の高齢者より近代ライフラインのない時代の生活の知恵を聞いた。一緒に勉強したい」と環境社会学会に入会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- たくばくさん