目次
1 時間との対話(“出会い”の可能性―サロン/ポストサロンにおける二つの時間;今敏『千年女優』と能“黒塚”試論―糸繰り車の回転と“輪廻”)
2 対話の試み(一つの対話をもたらす試み―ヴェーハー、ドストエフスキーと、大拙;身を晒す対話の潜在力―現代社会が与える可能性;芸術作品との対話と人間形成―フンボルトの教養理論が目指したもの)
3 人物との対話(岡倉天心のアジアによせるおもい;長田須磨の奄美への視線)
4 市民社会をめぐる対話(山崎勉治と消費組合理論;市民社会の共進化と新自由主義の危機―「歴史戦」と「大東亜戦争」)
5 時代との対話(二つの遺品との対話―父の写真帖『追憶』と恩師の講義筆記ノート;奈良電がやってきた。―昭和三年刊「沿線案内」三種に見る鉄道旅行の歴史)