内容説明
現代へ至る時代の特質を浮かび上がらせ私たちの歴史観・社会観を再出発させるために。
目次
1 グローバルな世界と向き合う(一九八九年は時代を画するか;現在に生き続ける植民地主義―歴史的断絶を通して再生する同一の原理とその危機;私は芸者ではありません―吉田初三郎“美の国日本”に見る女性表象のジレンマ)
2 地域の課題と向き合う(“地域が変わる・ネットワーク型社会におけるまちづくり政策と「場」の形成”;変容する学校と地域―ブラジルにルーツを持つ子どもの学校適応と家族資源;ポスト3・11は虚妄か?―オオクマはどう変わったか;奄美における織物の多様性とその喪失;明治以前 神社の祭祀形態―肥前国島原半島の場合)
3 時間/言葉/感情と向き合う(能“邯鄲”と三島由紀夫「邯鄲」試論―「形而上学的主題」をめぐって;レトリックの変転と現代教養論―比較言語論の視点から;自覚できない「恐怖」―自由から逃走しないために)