内容説明
人類学的表象を問い直す。「宗教」とは何か。その表象の構築過程と「楽園」形成への影響力を明らかにし、クリフォード=ギアツに代表される人類学的バリ研究に内在する偏向を考察。人類学的バリ研究の限界と可能性を問う。
目次
序論 問題としてのバリ宗教
第1章 解釈学的認識をめぐって(近代人類学の隘路;バリ宗教へのアプローチ)
第2章 ギアツのバリ研究再考(社会生活と宗教;文化統合論の射程;闘鶏論をめぐって;宗教論の光と影)
第3章 現代バリ宗教の民族誌(宗教観の基本枠組;神観念と宗教知識;宗教活動の諸様相;バリ宗教の再解釈)
第4章 バリ宗教の系譜学(バリ宗教の誕生;観光化と伝統文化;知識人の宗教改革;バリ宗教と人類学)
著者等紹介
吉田竹也[ヨシダタケヤ]
1963年、三重県四日市市生まれ。94年、南山大学大学院文学研究科文化人類学専攻博士後期課程満期退学。南山大学人文学部人類文化学科助教授
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