目次
蛆も命なのだそう思うと蛆たちが光って見えた
須弥山のモデルカイラス山は存在するだけで法を説いていた
信濃路の雪景色を眺めているうちにふと、小林一茶が浮かんだ
墓地に踏み入るとこの地の人々がどんな死生観で生きていたのか見えてくる
時代や大地におもねることなく吹雪の中を自分だけが頼りと雪道を歩かれた
私の思想は納棺夫として三千体の死体を手で触れた「触覚の世界」から生まれたもの
良寛も山頭火も真之も子規も三千大世界を見据えている
丸くなった雪の下ではすべてをあるがままに丸ごと認め合うのです
井上靖氏に親鸞を書いてほしかった
親鸞の「宿縁を慶べ」という言葉を思い出していた〔ほか〕
著者等紹介
青木新門[アオキシンモン]
1937(昭和12)年富山県入善町生まれ。早大中退後、富山市で飲食店を開業。73年冠婚葬祭会社(現オークス)入社。専務取締役を経て現在、顧問。93年、葬儀現場の体験をつづった『納棺夫日記』を発刊、同書をもとにした映画「おくりびと」は2009年、米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した。09年に富山新聞文化賞を受賞。富山市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。