目次
第1部 系統と進化(カラス類の系統進化史;カラスの種分化と地理的変異)
第2部 生態分布と環境利用(農村におけるカラス2種の環境利用と種間関係;都市におけるハシブトガラスの局地移動 ほか)
第3部 食生活と生態系内の役割(栄養塩の供給から見る、都市におけるハシブトガラスの役割;海辺におけるハシボソガラスの採食とその生態学的意義 ほか)
第4部 社会と行動(伊那谷におけるハシボソガラスの社会;集団ねぐらから見たカラス社会の二重構造 ほか)
著者等紹介
樋口広芳[ヒグチヒロヨシ]
1948年生まれ。東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。東京大学大学院農学生命科学研究科教授。農学博士
黒沢令子[クロサワレイコ]
1954年生まれ。北海道大学大学院地球環境科学研究科博士課程修了。NPO法人バードリサーチ研究員。博士(地球環境科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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red herring
2
カラス関連の本を4,5冊読んでいたゆえに楽々と読破。最後の章のカラスと人の共進化は大変興味深かった。狼を家畜化したのはカラスのせいだとし、自然に対する畏敬の念があれば都市化したカラスからさらなる文化の変化を受けるだろう、と言う。僕らの都市社会もカラスを受容できるようなものでありたいなぁと思う。2020/05/07
6ちゃん
1
題名の通りカラスの系統進化から行動にいたるまでまとめられた書。カラスのトリビアをそこそこ集められる。東京にいるカラスはカラスの仲間のなかでも相当大きい部類に入るとか、ウニばっかり喰ってるカラスがいるとか。自分としてはもう少し行動学的な記述を見てみたかったなぁ。実質一章分しかなかったし。概論としては良いんでしょうねぇ。2011/11/23