内容説明
第6版では、第5版で行った改訂をさらに押し進めた。まず有機反応の機構と有機合成について説明し、有機化学における分子や反応の基礎について理解できるようにした上で、関連する科学を学ぶ際に役に立つような概念に重点をおいて説明。その基本となる有機化学の知識を獲得できるようになっている。学習の効率が上がるように、章末のまとめを加え、反応機構の書き方についての解説を独立して設けた。
目次
共有結合と分子の形
アルカンとシクロアルカン
立体異性とキラリティー
酸と塩基
アルケン:結合、命名法、そして性質
基礎知識1 反応機構(アルケンの反応;アルキン;ハロアルカン、ハロゲン化、ラジカル反応;求核置換反応とβ脱離反応;アルコール;エーテル、オキシラン、スルフィド;赤外分光法;核磁気共鳴分光法;質量分析法;有機金属化学の基礎;アルデヒドとケトン)
著者等紹介
Brown,William H.[BROWN,WILLIAM H.] [Brown,William H.]
米国コロンビア大学のGilbert Storkのもとで博士号を取得し、カリフォルニア工科大学、アリゾナ大学で博士研究員をつとめた後、ベロイト大学化学教室の教員となり、学部生、大学院生向けの有機化学の授業、薬理学、創薬化学の特別講義を担当した。優秀教員に二度選ばれ、現在はベロイト大学化学教室の名誉教授である
Foote,Christopher S.[FOOTE,CHRISTOPHER S.] [Foote,Christopher S.]
米国イエール大学で学士号を、ハーバード大学で博士号を取得し、カリフォルニア大学ロサンゼルス校化学教室の教授をつとめた。スローンフェロー、グッゲンハイムフェロー、ACSベークランド賞、ACSアーサーコープスカラー賞など多くの賞を受賞し、また学会の会長や学術誌の編集委員を歴任した
Iverson,Brent L.[IVERSON,BRENT L.] [Iverson,Brent L.]
米国スタンフォード大学で学士号を、カリフォルニア工科大学で博士号を取得し、現在はテキサス大学オースチン校の教授である。有機化学と分子生物学を研究分野としており、炭疽菌に対する効果的な治療法を含むさまざまな特許技術を開発している。著名な研究者であるとともに、特別優秀教員に選ばれている
Anslyn,Eric V.[ANSLYN,ERIC V.] [Anslyn,Eric V.]
米国カリフォルニア州立大学ノースリッジ校で学士号を、カリフォルニア工科大学で博士号を取得し、米国コロンビア大学のRonald Breslow教授のもとで博士研究員をつとめた。現在は、テキサス大学オースチン校のNorman Hackerman教授で特別優秀教員である。人工および天然の受容体や触媒に関する物理化学、生物有機化学を中心に研究している。教育に関する賞を数多く受賞している
村上正浩[ムラカミマサヒロ]
1956年富山県に生まれる。1979年東京大学理学部卒。1984年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。現京都大学大学院工学研究科教授。専攻は有機金属化学、有機合成化学。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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