出版社内容情報
爆発的増加による形態・生態変化と農林業被害の実態を解明し、生態系管理のあり方を具体的に提言。研究者・行政担当者待望の書。
目次
第1部 エゾシカの歴史と生態(北海道の自然環境とエゾシカの歴史;分布と生態 ほか)
第2部 個体群管理と生息地評価(道東地域個体群のフィードバック管理;高密度化がエゾシカに及ぼす影響 ほか)
第3部 農林業被害(牧草地で飽食?シカはどのような牧草地を好むか;農作物の食害指標を得るために ほか)
第4部 採食生態と外部寄生虫(エゾシカはどれぐらいの栄養を必要とするか?;エゾシカ寄生マダニ類の生態 ほか)
第5部 エゾシカとの共存を求めて(鳥獣行政の歩み;適正密度とは ほか)
著者等紹介
梶光一[カジコウイチ]
1953年東京都生まれ。東京農工大学大学院共生科学技術研究院教授。北海道では27年間にわたるエゾシカの研究をもとに、エゾシカのモニタリングシステムのベースラインと保護管理システム策定に従事。知床世界自然遺産地域科学委員のエゾシカワーキンググループ座長、エゾシカ保護管理計画検討委員などを務め、エゾシカの管理計画を害獣管理から資源管理へ、さらには生態系管理へと発展させてきた。2006年4月に転出した東京農工大学では野生動物保護管理の担い手養成の拠点作りを目指す
宮木雅美[ミヤキマサミ]
1949年京都府生まれ。北海道環境科学研究センター自然環境部主任研究員。北海道林務部、北海道立林業試験場勤務から現在に至るまで、森林の管理や、齧歯類による種子散布やエゾシカによる森林植生への影響など動物と森林との関わり合い、湿原、海岸地域など自然環境のモニタリング、希少植物の保全等の調査研究を行っている
宇野裕之[ウノヒロユキ]
1961年東京都生まれ。北海道環境科学研究センター道東地区野生生物室長。美幌博物館学芸員を経て現在に至るまで、北海道東部地域のエゾシカの生態調査・研究に従事している。また、エゾシカ対策連絡協議会などを通じて、地域の農林業被害対策、植生保全や有効活用など、保護管理全般に現場の研究者として関わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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