内容説明
長年北海道の経済政策に関わってきた著者が、その過去・現在・未来についての主要な論点―国による開発体制の評価、札幌一極集中の問題点、北海道自立論―に対する持論を展開。
目次
第1章 これまでの北海道の経済と開発(北海道開発の歴史―戦前期;戦後の北海道―その役割;戦後の日本経済と北海道経済―高度成長期まで;戦後北海道の開発体制)
第2章 北海道の現状と問題点(高度成長に乗り遅れた北海道;北海道の産業構造―高度成長期から現在まで;北海道経済の問題点―域際収支の赤字;一九九〇年代の北海道―大規模リゾート開発の失敗と拓銀破綻)
第3章 これからの北海道の戦略(北海道の比較優位性;これからの経済社会と北海道の目標;大都市札幌の位置づけと魅力;北海道の観光)
補論(北海道開発を問い直す;もし北海道が独立したら―思考実験としての北海道独立論)
著者等紹介
小林好宏[コバヤシヨシヒロ]
1935年札幌生まれ。1957年北海道大学経済学部卒業。1962年同大学院博士課程を終えて山口大学講師。1965年北海道大学経済学部助教授。1977年北海道大学経済学部教授。1998年定年退官。この間、米国ポートランド州立大学、カナダ・セントメリー大学で、客員講師を務める。1998~2005年札幌大学経営学部教授。2005~2009年北海道武蔵女子短期大学学長。現在、(財)北海道開発協会会長、(財)北海道地域総合振興機構(はまなす財団)会長、経済学博士、北海道大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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