目次
序章 誕生秘話
第1章 福岡・対馬と釜山をつなぐ
第2章 サハリン・稚内からオホーツクを結ぶ
第3章 沖縄・八重山と台湾への挑戦
第4章 小笠原断章―国境を想像する
第5章 ボーダーツーリズムが問いかけるもの
座談会―旅づくりの舞台裏
著者等紹介
岩下明裕[イワシタアキヒロ]
北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授/九州大学アジア太平洋未来研究センター教授、主な研究分野はボーダースタディーズ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぞだぐぁ
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日本は故郷を海に囲まれているからそう簡単に国境に行くことなんてできないけど、大陸国家だと地続きだから感じ方が違うことから日本及び周辺国の国境を跨いだツアーを立ち上げた人達の書いた本。 欧州行のパックツアーだと「何泊何日でヨーロッパを周る」ってのがあるけど日本だとクルーズ船くらいしかなく、旅行会社も国内旅行と海外旅行では部署が違う事によるすり合わせが大変と言う話や、対馬のホテルは組合(旅館業組合の事と思われる)が態度悪いけど、行政通すと絶対組合加盟の所になるって話も。2023/03/30
YNR
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国境付近の観光と、それをデザインする意義について。2018/12/06
まると
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島国日本では、国民が国境を意識することは少ない。しかし、海を隔てながらも、日本にも「ボーダー」(北方領土があるゆえ、編著者はこの言葉で諸般の事情に配慮した)を意識できる場所がこれだけあるのだということを指摘され、この国のかたちや地域発展の可能性について少し考えを改めさせられた。巻末の座談会で編著者は「観光政治学」なる研究の可能性にも触れている。そういえば、東浩紀さんは観光客をキーワードに哲学してたっけ。あの理論をここに当てはめて考えてみたら……ちょっと話がかけ離れ過ぎていて、難しいか。2018/06/25