内容説明
統計は社会を映し出す鏡である!両世紀の交、既存諸科学の有効性が大きく揺らぐなかで、社会科学としての統計学の存在意義を問い直す。
目次
第1章 17世紀後半オランダにおける人口統計と確率論の交錯―C.ホイヘンスの「チャンスの価格」とデ・ウィットの「終身年金の現在価額」について
第2章 ケトレーにおける「統計学」と「社会物理学」の構想
第3章 イギリスにおける人口統計の展開―ヴィクトリア中期の人口センサスを中心に
第4章 マンチェスター統計協会とジェヴォンズの統計方法論
第5章 ウィリアム・ファーのコレラ調査と統計的方法
第6章 国家・社会・統計―近代ドイツにおける社会統計の形成
第7章 日本における生産統計の始源―「物産表」生誕事情
第8章 優生学とイギリス数理統計学―近代数理統計学成立史
第9章 イギリスにおける任意抽出標本理論の形成―A.L.ボーレーの1912年レディング調査を中心に