感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メタボン
22
☆☆☆★ アイヌに対する差別の実態よりも、むしろ生徒たちとの心の交流の方に心が動かされた。2018/02/02
nyonko
3
2013年9月10日出版。31の短いエッセイから成る自伝。荒井和子先生はアイヌ民族で、1947年から1982年までの35年間、旭川の小学校教諭をされた人物だ。やはり印象的なのは表題作「先生はアイヌでしょ―私の心の師―」だ。同年代の若い女性教師・池本先生にもらった言葉について書かれている。要約すると、「『アイヌ』とは『本当の人間』という意味だ。アイヌと言われたらそうですと胸をはりなさい」。アイヌとしてだけではなく、女性・妻・子・親・教師としての視点からも書かれた自伝であり、人生の先輩に学ぶことが多い良書だ。2014/06/08
こっことり
0
時代は違うけれど、今も差別は続いているのだろう。 自分の本当の価値に自信のない者は、人を貶めることで、自らの価値をあげようとするのかも。そんな時代や理不尽にも負けずに必死に生きたそんな女性の自伝。2023/06/28