感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
晴天
1
石器時代から近代までのアイヌ史を概観する、在野の郷土研究家による労作。文字を持たないアイヌの歴史へのアプローチとして、日中露などの史料、遺構など考古学調査の成果などを対照し、日本の古地名をつぶさに調べ、さらにはアジア西太平洋の民話や基礎的な単語の類似性にまで踏み込んで、アイヌとしての人間集団の分化・成立から、営みとその変遷、外部との遣り取りやその影響などを考察する。何しろ一次史料が極端に少ないので大雑把な推測をするしかない面もあるが、しかしそれでも自らのアイヌ像の貧弱さを知る契機にはなった。2014/09/08
¡レジ打ちの長友!
0
高校の日本史Bでもアイヌといえば、コシャマインやシャクシャイン、狩猟採集民族、旧土人保護法…くらいしか習ってなかったので、なるほど!が多かったです。 と同時に日本の歴史教育はまだまだと感じました。2015/08/22
-
- 和書
- 夢の原子力 ちくま新書