ケプロンの教えと現術生徒―北海道農業の近代化をめざして

ケプロンの教えと現術生徒―北海道農業の近代化をめざして

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  • サイズ A5判/ページ数 306p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784832806054
  • NDC分類 612.11
  • Cコード C0021

内容説明

開拓使による欧米農業技術の導入、その歴史的場面を克明に描く異彩のドキュメンタリー。それまで我が国においては経験したことのない、未開の北方寒冷地における農業技術の成立を目指して開拓使(明治政府)が試みた洋式農業導入の実態を、膨大な開拓使文書を丹念に調査することによって明らかにした労作である。特に、農業現術生制度と試験場(官園、育種場)に関する研究は学術的にも貴重である。北海道開拓史、北海道農業発達史は言うまでもなく、欧米技術文化の移植による我が国の近代化の過程を知る上からも極めて興味深い著書と言える。

目次

1 官園の設置と生徒教育(札幌官園が動き出すとき;洋式農業、ケプロンの指導とその特長;東京官園の役割;現術生徒とは―生徒制度のあらまし;北海道七重村から実践活動へ)
2 洋式農業の始まり(西洋農具初めて開拓の現地へ;農民の組織「農社」が誕生 ほか)
3 西洋農具(プラウ)の国産化と普及(国産プラウ第一号の誕生;札幌製作に至る経緯 ほか)
4 北海道農業の基礎づくり(洋式牧場の展開;ビールとワイン、「原料は自給せよ」 ほか)
5 各施設の規模と役割―まとめにかえて

著者等紹介

富士田金輔[フジタキンスケ]
昭和7(1932)年4月、徳島県阿波市に生まれる。昭和26(1951)年3月、徳島県立阿波高校卒業。昭和28(1953)年10月、北海道立農業技術講習所中退。団体職員、会社員を経て平成4(1992)年4月定年を機に藍づくりの歴史に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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