内容説明
私たちが「今、歩いている社会」とは別の世界がある!このことを知ることは、現在の生き方が「唯一のものではない」ことを知ることでもあり、現在の生き方を相対化できる有効な手段でもある。そのために、必ずしもはるか遠くのものばかりを見る必要はない。それは、自分の足下にもあるのではないか。本書は、それを「アイヌ学習」に求めてみた。アイヌの歴史や文化を通して、たくさんのことを考えることができるはずだと…。それは、まさしく「現在を生きるヒントを探すために」考えるのである。
目次
第1編 アイヌ学習を考える(現代アイヌ略史;アイヌ学習の用語の考え方;現代アイヌ教育史―教研から見るアイヌ教育史;アイヌの歴史・文化を教育の場へ)
第2編 アイヌ学習を実践する(アイヌ語地名とアイヌの住む地;アイヌの衣服;数のしくみ;縄文・擦文・アイヌの各時代の住居 ほか)