内容説明
なぜ、日本人はサクラに惹かれるのか?歴史文化と自然科学の両面からサクラと日本人の関わりの実相に迫る大著!「染井吉野の江戸・染井発生説」を提唱したサクラ研究の第一人者によるサクラ文化誌の集大成。花見の歴史を縦糸に、詩歌・芸能・民俗・自然科学を渉猟。巻末には、資料編として「染井吉野の江戸染井発生説」も併せて収録。
目次
第1部 サクラの概説(サクラの出現;サクラの発生地 ほか)
第2部 花の文化の中のサクラ(日本歴史上にみるサクラと日本人―時代によるサクラに対する日本人の対応の変化;古代における花―花は野に咲け ほか)
第3部 サクラの自然科学(サクラの学名;日本のサクラの起源について ほか)
第4部 日本人の生活の中にみるサクラ(サクラと食品;サクラと医療 ほか)
第5部 伝説や昔話・民話などの中にみられるサクラ(花咲爺;サクラが関係している伝説や昔話・民話などの分類 ほか)
資料編「染井吉野の江戸・染井発生説」
著者等紹介
岩〓文雄[イワサキフミオ]
1929年(昭和4年)新潟市赤塚で生まれる。元・筑波大学農林学系教授。東京大学農学部大学院修士課程修了、農学博士。1960年(昭和35年)から菜類の抽苔に関する研究に入り、1985年(昭和60年)に菜類の文献目録を公表。1980年(昭和55年)に日本花の会に依頼されて桜の研究に入る。1987年(昭和62年)に『染井吉野の江戸・染井発生説』を提唱。その他の研究報告は200編余り。「熱帯農業」「桜の科学」、その他の学術誌の編集幹事を40年間担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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