内容説明
親鸞思想の最高権威が、やさしく語りかける『歎異抄』のこころ。真実の智慧が、道に迷う人、悩みをかかえる人の心に、一筋の光を与える。
目次
師訓篇(人生観の基本的な意義;仏教の世間化か世間の仏教化か;人生を生きる根拠)
歎異篇(宗教の実習;凡夫の救われる道;宿業と自由)
著者等紹介
金子大栄[カネコダイエイ]
1889年新潟県高田に生まれる。真宗大学卒業。1911年浩々洞の雑誌『精神界』の編集担当。東洋大学教授、真宗大谷大学教授、広島文理科大学講師、1951年大谷大学名誉教授に就任。1975年10月20日逝去
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感想・レビュー
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ryohjin
15
岩波文庫『歎異抄』の校注者である著者が「小さいときから僧侶と生まれ、宗教家なんて名前をつけられた」立場で、『歎異抄』を通じ、人生観、人間観、宗教観を語っています。「悲しみということによってのみ、我々は宗教の世界にはいることができ」はじめて「人間世界とはどういうものであるかということがわかる」と述べらた、永年の体感を経て語られた言葉に重みを感じます。教理を体系化した『教行信証』に対し『歎異抄』は、親鸞個人の心情が表され、それゆえ読み手の心情が重ねられ多くの人を触発するのでしょう。一生の付合いになりそうです。2023/07/29
あべちゃん
0
金子大榮先生が語る「歎異抄」。それも入門編。これは面白いに違いない!と読んではみたものの、うーん少し分かりづらい…。読んでいてスラスラ頭に入るところもあるにはあるんだけど、全体的に難しかったかなぁ。2013/11/20
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