内容説明
日明の国交を回復させ、日明貿易(勘合貿易)を行った足利義満は、禅寺として有名な相国寺を建立するなど、熱心な禅宗保護者でもあった。それでは、中世の禅宗は、どのようにして室町政権に関わり、国を動かすほどの実力を持ち得たのか。日明の政治状況と密接にリンクしつつ、独自のネットワークで外交を主導した禅僧たちと幕府の動向を、緻密な筆致で描きだす。
目次
第1章 日明国交回復への道
第2章 国交樹立
第3章 明朝の禅宗
第4章 日明両国を結ぶ禅僧たち
第5章 博多・兵庫における禅宗の展開
終章 国交断絶
著者等紹介
上田純一[ウエダジュンイチ]
1950年熊本市に生まれる。京都府立大学文学部卒業ののち、九州大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。九州大学文学部助手、福岡市教育委員会(博物館準備室)などを経て、京都府立大学文学部歴史学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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