出版社内容情報
地域社会での仏教実践と信仰の様相を解明
内容説明
忘れられた信仰の記録を読み解く信仰の記録媒体ともいうべき造像銘。国内外で注目される著者が、圧倒的な収集量と分析力で描き出す、中国仏教黎明期の地域社会における信仰活動の実態。
目次
第1部 邑義造像銘の概要とその地域的特徴(北朝邑義造像銘の概要と感応思想;義邑の地域的特徴について;北朝時代の関中における道仏二教の義邑について)
第2部 造像銘と仏教経典(北朝時代の多仏名石刻―懺悔・称名信仰と関連して;北朝時代における方等懺と称名信仰―『大方等陀羅尼経』十二夢王石刻図像の新発見とその意義;南北朝時代における『大通方広経』の成立・流布とその懺悔思想;北朝期における『菩薩瓔珞本業経』実践の一事例―陽阿故県村造像記について;『高王観世音経』の成立と観音像;『観世音十大願経』と「觀世音佛」;北朝・隋代造像銘に見る西方浄土信仰の変容―『観無量寿経』との関係を中心に)
著者等紹介
倉本尚徳[クラモトショウトク]
1976年生まれ。東京大学文学部東洋史学専修課程卒。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。龍谷大学アジア仏教文化研究センター博士研究員を経て、中央研究院歴史語言研究所助研究員。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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