内容説明
近代化、都市化といった社会の急激な変動が、伝統的な宗教生活にもたらした驚くべき変化とは何か。その歴史的背景、諸外国の影響から、神霊信仰との交渉、現代のカルト問題まで、仏教学と文化人類学の権威が、それぞれの観点から、緻密なフィールドワークに基づき、宗教のダイナミズムを明らかにする画期的共同研究。
目次
第1部 新たな宗教的動向(本書のテーマ)
第2部 神霊信仰における変化(共同体の再生―神霊信仰のカルト集団;社会変動と神々 ほか)
第3部 仏教の展開(プロテスタント仏教;伝統の創出 ほか)
第4部 新たな統合へ向けて(菩提樹供養;シンハラ人仏教徒によるカタラガマの専有 ほか)
著者等紹介
ゴンブリッチ,リチャード[ゴンブリッチ,リチャード][Gombrich,Richard]
1937年、ロンドン生まれ。オックスフォード大学博士課程修了。現在、同大学特任教授。専攻は仏教学。パーリ聖典協会会長
オベーセーカラ,ガナナート[オベーセーカラ,ガナナート][Obeyesekere,Gananath]
1933年、スリランカ生まれ。ワシントン大学博士課程修了。現在、プリンストン大学名誉教授。専攻は文化人類学
島岩[シマイワオ]
1950年、福井県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科インド哲学専攻博士課程中退。インド・プーナ大学に留学。文学博士。インド学仏教学会賞受賞。現在、金沢大学文学部教授。専攻はインド思想史
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