内容説明
親鸞に仮託された秘書『親鸞聖人五ヶ条要文』をテキストとして、禅(真言密教を含む)と浄土について論じながら、浄土教の宗教的基盤を再検証し、宗教的要請を解明する。
目次
迷悟は我にあり
無明の忽然念起
明明たる本心
自力と他力
仏は遠きにあらず
一心の宗教
生死善悪を離れる
主客の二元論
花を花と見る
即心仏性〔ほか〕
著者等紹介
可藤豊文[カトウトヨフミ]
1944年、兵庫県に生まれる。京都教育大学理学科(物理化学)卒。大谷大学大学院文学研究科博士課程(真宗学)を経て、コペンハーゲン大学キルケゴール研究所、およびカルガリー大学宗教学科でチベット密教などを学ぶ。専攻は宗教学、なかでもキリスト教神秘主義、スーフィズム、ヴェーダーンタ、道教、チベット密教、禅など、東西の神秘思想の系譜を辿る一方で、実践的ワークに取り組む。現在、京都光華女子大学短期大学部教授、ならびに真宗文化研究所主任
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