内容説明
「師の胎児となって新たに誕生する」入門儀礼を、誰が何のために、どういう作法で行ったのか。個々の行為はどのような意義をもち、入門儀礼を形成していったのか。儀礼の背景にある観念と担っていた機能、入門を経て聖典を学習する者の地位と役割を解明し、さらに仏教の受戒儀礼との接点を論じて、インドにおける知識継承の営みの核心に迫る。
目次
序論(「ヴェーダ」―古代インドの宗教文化)
第1部 ブラフマチャーリンとブラフマチャリヤ(リグヴェーダにおけるbrahmac〓rin;アタルヴァヴェーダにおけるbrahmac〓rinとbrahmac´arya ほか)
第2部 ヴェーダ入門儀礼―儀軌の成立と展開(入門儀礼と結婚儀礼―後期ヴェーダにおける確立形の概略;アタルヴァヴェーダが伝える入門儀礼 ほか)
第3部 ヴェーダ入門儀礼の二つの相(入門儀礼の二つの相(1)学習儀礼
入門儀礼の二つの相(2)通過儀礼 ほか)
第4部 ヴェーダ入門儀礼と初期仏教の受戒儀礼(仏陀その人への「入門」;初期経典の教説部分にみられる仏陀への入門 ほか)
著者等紹介
梶原三恵子[カジハラミエコ]
1967年和歌山市生まれ。1996年大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。2002年ハーバード大学大学院(サンスクリット・インド学)修了、Ph.D.2009年京都大学人文科学研究所助教。2012年東京大学大学院人文社会系研究科准教授。専門はインド学、サンスクリット文献学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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