出版社内容情報
古代より国家行事としてあるいは民族行事として芸能性を付加しつつ多様に展開してきた悔過会。東大寺修二会に代表される伝存事例や諸資料の分析により、古代的儀礼の実態を解明。
目次
懺悔と祈願の法会
法要の形式と内容
呪術から芸能へ―能・狂言の母胎
悔過法要の形式―成立と展開
悔過会 中世への変容
「唱礼」について
悔過会と二月堂の修二会
二月堂『悔過作法』の変容
東大寺修二会の伝承基盤―伝統芸能の保存組織のあり方の研究
神名帳―その性格と構成
小観音のまつり
達陀の道
悔過会と牛王宝印
二月堂修二会の声明
著者等紹介
佐藤道子[サトウミチコ]
1930年台湾台中州生まれ。1951年東京女子大学専門部国語科卒業。1955年東京国立文化財研究所芸能部臨時筆生。以後行政職、研究職、芸能部長を経る。1992年同所同職を退任。現在、独立行政法人東京文化財研究所名誉研究員
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