内容説明
Sceneとしての風景。『源氏物語』の自然景観の叙述は、「情景」と呼ぶべきものであり、ある物語場面を語るための空間的要素というべきものである。
目次
序章 風景和文の主題
第1章 風景和文の形成―『源氏物語』の空間の成立
第2章 風景和文の理想―『源氏物語』の春秋の幻景
第3章 風景和文の領域―『源氏物語』の演技する空間
第4章 風景和文の変容―『源氏物語』の景物の構成
第5章 風景和文の意匠―『源氏物語』の橋と鳥の形象
第6章 風景和文の遠近―『源氏物語』の接続する主体
終章 風景和文の思想
附章1 海辺の風景―『源氏物語』の須磨・明石から大堰へ
附章2 よい匂いのする情景―『源氏物語』の花の庭・樹木の香り
附章3 四季の歌―『源氏物語』の和歌生活としての自然
著者等紹介
松井健児[マツイケンジ]
駒澤大学文学部国文学科教授。國學院大学、國學院大学大学院で学び、『源氏物語の生活世界』により博士(文学)の学位を名古屋大学より受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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