内容説明
司書・司書教諭の仕事の現実を紹介し、あわせてなり方についても解説。
目次
1章 ドキュメント 情報活用の案内人たち(開かれた図書館をめざしエネルギッシュな仕事を;図書館のおもしろさ、利用することの意義を;積み重ねた実践を生かし学校図書館を運営する)
2章 司書の世界(公共図書館のあゆみ―より多くの人に利用してもらうために;大学、学校、専門図書館のあゆみ―利用者を支援するために改善されてきた姿勢と制度;司書の仕事―膨大な資料と利用者を結ぶ「橋わたし的」存在 ほか)
3章 なるにはコース(司書としての資質と適性―利用者の要求に応えるために求められるもの;司書・司書教諭への道―まず第一歩を踏みだすために司書資格をとる;就職の実際―自己研修を継続的に行い世の中の動向を広く吸収する)
著者等紹介
森智彦[モリトモヒコ]
1953年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、図書館短期大学特別養成課程を修了し、東京大学社会科学研究所図書室に勤務。その後、東京大学教育科学研究科修士課程を修了して、現在、東横学園女子短期大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へーた
22
資格を取るのはわりと難しくないようだが、取ってから図書館の職員として採用されるのがとても難しいみたい。どこの職場もそうかもしれないが非正規化が進んでいるもんね。。そして本が好きなだけではできません!と。仕事の厳しさを学べました。でも内容が古くなってしまっているところはちょっと残念。2014/08/27
ゆう
11
分かってはいても、やっぱり現実を突きつけられます。司書に対する憧れが増すとともに、現実の厳しさには考えさせられる点が多く...やはり収入と、就職の難しさがネックですかね。書籍関係の職に就きたいので、司書のみにこだわらず、視野を広くもって将来を考えたいです。2013/04/20
acidrain
10
本を読むのが好きだからとか黙々と仕事をしたいとかそういった人材は必要ないらしい。前半の現職のドキュメントと後半のなるにはコースは勉強になった。司書の仕事が時代の流れと共に変わっていったこともわかったが、途中の文献検索のあたりは素人にはわけがわからない。そのあたりにハードルを感じる。地元の図書館でこれに書いてあるような人材がいるようには思えないけど狭き門を通った幸運な人たちなんだという事がわかった。司書目指そうと思っていた自分の好奇心が潰れた。司書の資格を持っている人だけが就職できるわけじゃないなんて狭い。2012/10/13
秋庭誠
8
司書に憧れを持っているもののやはり厳しいのか。司書の資格を持つものが毎年誕生するが、そのうちの三パーセントの人しか司書として就職できないと言う現実。公務員に一度なってから図書館配属になるのを目指すのが好ましいのか。人と話すのが厳しい人にとっては赤信号どころかレベル4も発生しかねない状況なのか。まずい、自分でも何書いているのか分からなくなってしまっている。学校の司書教諭だったら行けそうですかね…。頑張ろう2013/11/23
に
6
本が好きということだけでは成り立たないのを再確認。まだまだ努力が足りない...。2016/06/09