内容説明
近世思想史の枠組みを覆し、我が国最初のイデオロギーがなぜ徳川政権下に誕生したのかを問うた問題の書を徹底分析する。
目次
第1部 方法論をめぐって(構成分析と歴史;テクスト・コンテクスト・構造主義;「イデオロギー的完結」批判―闇斎学派の展開 ほか)
第2部 個別分析の検討(『東照宮御遺訓』と『井上主計頭覚書』について;鈴木正三と武士倫理;儀礼と天海 ほか)
第3部 近世思想史への視座(近世初頭における心の言説の登場とその意味;貝原益軒と「農」の言説をめぐって;近世初期の都市と言葉)