内容説明
複雑化した中国情勢を理解するための必読書!異例の3期目入りを果たした習近平総書記は「一強体制」を揺るぎないものとしたが中国を巡る情勢は複雑化している。経済のV字回復は可能か、新体制の政治分析、米中関係と台湾問題、中国型社会保障の実態と問題点、債務問題、IT企業の世代交代、半導体の国産化、EVやエネルギー産業など、中国が抱える諸課題とその展望を多角的に検証した必読書。
目次
第1章 「習近平新時代」10年の成果と展望―異例の長期政権が待ち受ける試練
第2章 自律的回復力を欠くコロナ後の中国経済―強めの景気刺激は持続的成長阻害も
第3章 第3期習近平政権発足の政治分析―権力基盤の維持強化と不安定要素
第4章 米中関係と台湾問題の行方―日本は外交・安全保障上の努力を
第5章 国際化し先進国化する中国経済―対米国戦略の調整、「発言権」強化へ
第6章 中国型社会保障の実態と問題点―著しい格差、高齢化に即した改革急げ
第7章 債務問題にみる中国経済の課題―家計部門の増加が長期的リスクに
第8章 世代交代進む中国のIT企業―政府規制で転換期、新たな成長を模索
第9章 長期発展のカギ握る半導体国産化―米制裁強化で足踏み、日本にも影響
第10章 国際競争力増す中国の産業界―日本企業は柔軟な発想で競争を
著者等紹介
遊川和郎[ユカワカズオ]
亜細亜大学アジア研究所教授
湯浅健司[ユアサケンジ]
日本経済研究センター首席研究員兼中国研究室長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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