内容説明
グローバル化は終わったのではない、変質したのだ!米中対立とロシアのウクライナ侵攻によって顕在化する地政学的リスク。揺らぐ世界経済秩序の先に、どのような構図が待ち受けているのか。台頭する経済安全保障の論理。変質するグローバル化にどう向き合えばよいのか。企業の覚悟が問われている。本書は、分断の危機に直面する世界経済秩序の現状と課題、今後の展望について様々な視点から考察。
目次
第1部 米中対立とサプライチェーン再編(米中デカップリングの危険な構図;米国の対中戦略と中国の対応 ほか)
第2部 ロシアのウクライナ侵攻と経済制裁(ロシアのウクライナ侵攻の世界秩序への衝撃―活性化する日本外交;経済制裁の世界経済への影響 ほか)
第3部 さらなる地域経済連携への模索(アジアの通商秩序と地政学的リスク;RCEPの今後の課題と日本の役割 ほか)
第4部 グローバル化と経済安全保障への対応(日本経済のグローバリゼーションと経済安全保障;自由貿易と経済安全保障の相克 ほか)
著者等紹介
馬田啓一[ウマダケイイチ]
1949年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、同大学大学院経済学研究科博士課程修了。杏林大学総合政策学部・大学院国際協力研究科教授、客員教授を経て、名誉教授、(一財)国際貿易投資研究所(ITI)理事
浦田秀次郎[ウラタシュウジロウ]
1950年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、スタンフォード大学経済学部大学院博士課程修了(Ph.D.)。世界銀行エコノミスト、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授を経て、名誉教授、独立行政法人経済産業研究所(RIETI)理事長
木村福成[キムラフクナリ]
1958年生まれ。東京大学法学部卒業。ウィスコンシン大学経済学部大学院博士課程修了(Ph.D.)。現在、慶應義塾大学経済学部教授、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)チーフエコノミスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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