内容説明
経営倫理の理論的展開を概観することで、その今日的課題を導出し、従来の伝統的なアプローチ(応用倫理学アプローチと経営学アプローチ)と行動倫理学アプローチとを統合的に用いる意義を検討する。加えて、企業とは異なる組織特性を有する医療法人を対象として、医療法人に求められる経営倫理とはなにか、そして、その持続可能な経営にはなにが求められるのかを考察する。
目次
第1部 経営倫理研究の理論的展開(組織不祥事の歴史と経営倫理の今日的諸課題;応用倫理学アプローチ:個人の視点を中心に;経営学アプローチ:組織の視点を中心に)
第2部 医療法人の組織特性と実践上の諸問題(医療法人を取り巻く諸問題;医療法人の組織特性と専門職倫理;医療事故の事例とその発生要因)
第3部 医療事故防止のための理論と実践の統合(経営倫理研究における行動倫理学アプローチの意義と課題;医療事故を防止するための施策)
著者等紹介
鈴木貴大[スズキタカヒロ]
日本大学法学部専任講師。博士(商学)。1989年:千葉県に生まれる。2012年:駒澤大学経済学部卒業。2014年:駒澤大学大学院商学研究科修士課程修了。2019年:明治大学大学院商学研究科博士後期課程修了。明治大学商学部助手、日本大学法学部助教を経て、2020年10月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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