内容説明
アジアは自由貿易協定(FTA)を構築する時代から企業戦略に生かす時代に入った。21世紀型新通商ルールを持つTPPの発効を控え、企業の知恵比べが始まっており、FTAに対する理解度は、海外事業展開の「成否」に直結する。FTAの研究者、利用者、実務者、各々の視点から制度、実態、事例、問題点を多角的に洗い出した必携の一冊。
目次
日本企業はFTAをどう活用すべきか―WTO多角的貿易交渉の停滞と代替手段としてのFTA
日本企業のFTA利用の現状と展望
東アジア貿易におけるFTA効果とサプライチェーン
自動車産業とFTA―AEC実現を目指すASEANの例を中心に
企業から見たFTAの利用と課題
原産地規則の現状と課題
ASEAN進出日系企業のFTA活用―タイの事例
ACFTAやAFTAおよび日本のEPAの効果
FTAは輸入コストをいかに引き下げるか
中小・中堅企業によるFTA利用―北陸における繊維産業の事例を中心に
関税以外の分野のFTA利用
著者等紹介
助川成也[スケガワセイヤ]
1969年、栃木県大田原市生まれ。九州大学大学院経済学府博士後期課程在学中。中央大学経済研究所客員研究員、国際貿易投資研究所(ITI)客員研究員、神田外語大学非常勤講師(所属は日本貿易振興機構(ジェトロ)海外地域戦略主幹(ASEAN))。1998~2004年、2010~2013年の2度に亘ってタイ・バンコクに駐在
高橋俊樹[タカハシトシキ]
1950年生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科修了。ジェトロ海外調査部長等を経て、現在、国際貿易投資研究所研究主幹。ジェトロ客員研究員。中央大学非常勤講師。主要著書に、『カナダの経済発展と日本』(明石書店、2005年、カナダ首相出版賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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