内容説明
本書のねらいは、理念の空間をとらえどころなく浮遊する「生命倫理」の実体を掴み取り、私たちの生の大地に根づかせることにある。それは、医学に加えて人類学の知見をもプラスするという、本書独自の構想によってはじめて可能になった。これこそまさに“文理融合”の現実化である。コトバとしての生命倫理から私たちの“生命(いのち)の倫理へ”。
目次
第1章 (序説)現代における倫理的判断の難しさ
第2章 現代生命倫理の諸問題
第3章 クローン・ES細胞・iPS細胞(再生医療の倫理)
第4章 脳科学と生命倫理
第5章 日本人の葬制と死生観
第6章 脳死と臓器移植
著者等紹介
江川晃[エガワアキラ]
1954年神奈川県に生まれる。1979年千葉大学園芸学部卒業。1980年千葉大学文学部哲学科聴講生。1990年日本大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程満期退学。1993年日本大学文理学部講師
嘉吉純夫[カヨシスミオ]
1952年東京に生まれる。1976年日本大学文理学部卒業。1981年日本大学大学院文学研究科博士後期課程(哲学専攻)満期退学。1998年日本大学文理学部教授
葭田光三[ヨシダコウゾウ]
1943年静岡県に生まれる。1966年東京大学理学部卒業。1968年東京大学理学系大学院修士課程修了(人類学)。1984年医学博士(日本大学)。1994年日本大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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