内容説明
本書は、日本におけるCSR浮上の歴史社会的文脈を、「日本の経営者ないし経済団体が一定の歴史社会的状況のなかで何を課題として意識し、構想したか、またそれらにどのように応答してきたか、さらに残された課題は何か」に焦点を当てることによって明示し、CSR経営の理論化へのプラットホームを創り出すことを意図したものである。
目次
第1章 戦後復興期における「企業経営の民主化」問題―経営者団体の思想と行動を中心として
第2章 1970年代の経営者思想と企業の実態―社会的責任問題と経営参加問題に対する経営者の理念形成と行動
第3章 戦後日本資本主義と経営思想
第4章 日本企業にとっての新しい地平:海外で取り組む「地域社会関係」―Honda of America Manufacturing,Inc.の事例を巡って
第5章 日本における企業倫理と大学における教育および研究課題
補論 「和の精神」の歴史的変容とその課題―「日本社会と経営思想の未来」への眼差し
著者等紹介
谷口照三[タニグチテルゾウ]
1950年2月広島県三次市に生まれる。1975年3月青山学院大学経営学部第2部卒業。1979年3月南山大学大学院経営学研究科博士前期課程修了(経営学修士)。1982年3月亜細亜大学大学院経営学研究科博士後期課程単位修得退学。1982年4月桃山学院大学経営学部助教授。1991年10月桃山学院大学経営学部教授。2003年8月~2004年9月までThe University of Buckingham(UK)のVisiting Professor。桃山学院大学経営学部教授、経営倫理学会常務理事および関西研究会会長、日本プロセス・ホワイトヘッド学会理事、経営哲学学会理事。専攻分野、経営学原理、経営倫理学、組織倫理学、公共経営論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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