講談社選書メチエ
ピアニストのノート

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  • サイズ B6判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062585439
  • NDC分類 760.4
  • Cコード C0312

出版社内容情報

クラシック界の世界的鬼才ピアニストが、音楽と音楽の演奏について縦横無尽に思考をめぐらせる。選書メチエのための書き下ろし論考!クラシック界の世界的鬼才ピアニストが、音楽と音楽の演奏について縦横無尽に思考をめぐらせる。選書メチエのための書き下ろし論考!

ヴァレリー・アファナシエフ[ヴァレリー アファナシエフ]
著・文・その他

大野 英士[オオノ ヒデシ]
翻訳

内容説明

音楽とはなにか?音楽を演奏するとはどういうことか?沈黙と時間は音楽と、どのような関係を結ぶのか?人間と音楽は、どのような関係を結ぶのか?―クラシック界の世界的鬼才ピアニストが音楽と音楽の演奏について縦横無尽に思考をめぐらせる。選書メチエのための書き下ろし論考。

著者等紹介

アファナシエフ,ヴァレリー[アファナシエフ,ヴァレリー][Afanassiev,Valery]
1947年モスクワ生まれ。モスクワ音楽院においてヤーコブ・ザークとエミール・ギレリスに師事。バッハ国際コンクール第1位、エリザベート王妃国際コンクール優勝。1974年ベルギーに亡命、現在フランス在住。「ブラームス後期ピアノ作品集」でレコード・アカデミー賞器楽曲部門を受賞。詩・小説・評論など、文学方面でも積極的に活動を続ける

大野英士[オオノヒデシ]
1956年東京生まれ。フランス文学者。パリ第七大学大学院で文学博士号取得。現在、早稲田大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

松本直哉

20
シューベルトの最後の変ロ長調のピアノソナタを論じたところに共感。永遠に続くかのように、終らせたくないほどに遅く弾く。第一楽章提示部を敢えて繰り返して、移行部(繰り返し記号の直前の1カッコのことだろう)の「陰鬱な弔鐘」(p.152)から目をそらさない。音楽的な沈黙。彼の演奏するこのソナタの第一楽章の提示部の終り近くで何度も出てくる休符に耳を澄ますことで、音楽的な沈黙という言葉で彼が何を言おうとしているのか少しわかるような気がした。スターリンとチェルノブイリと福島のあとで、なおもピアノを弾くことの意味。2014/07/06

メルセ・ひすい

3
超一流の音楽家であり、詩人、小説家、評論家でもあるアファナシェフのフィロソフィー。★創造者=作曲家と解釈者=演奏家の違い。楽譜と演奏者の関係性 現代の芸術、及び芸術家の堕落 シューベルト最晩年のピアノソナタ 愛・死 個人的な生と死とは 音楽とは何か。音楽を演奏するとはどういうことか。人間と音楽は、どのような関係を結ぶのか。クラシック界の世界的鬼才ピアニストが、音楽と音楽の演奏について縦横無尽に思考をめぐらせる。2013/03/02

takao

2
作曲家(創造者)、演奏家(解釈者)の違いなど書き下ろし 2018/02/07

leppe

1
やっと読み終わった。現代の若手ピアニストに対する忌憚のない意見や、音楽のみならず、色々なもの対するユーモアやペーソスを交えた断想的、文学的な考察など、エッセイとしては面白く読めた。訳は全体的に読みやすい。2015/05/08

のりたま

0
アファナシェフのCDを聴きながら読んだ。書きためた覚書とそこから生まれ出る思考、論考の本。論考というと固い感じがするけれど、例え話や引用などは小説のよう。 「音楽は私たちをつねに過去へと連れ戻す。」など、音楽と時間の流れについての語る部分がところどころに出てくるのだが、それが良かった。シューベルトと時間の流れについての箇所、良かったな。2013/04/05

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