内容説明
現代の資本主義社会における企業が解決すべき経営課題は、社会構成員相互の利害関係が複雑に絡み合った状態で表面化している。なかでも、企業に対する固有の要求の実現を権利として主張しうる個人または集団は、企業のステークホルダー(利害関係者)として広く認識されている。本書は、企業の経営管理者とステークホルダーとの間の関係を確定し、企業の存在価値の解明に向けて新たな視点を提示するものである。
目次
序章 現代の資本主義社会におけるステークホルダー―前提事項の提示
第1章 企業と社会の関係様式とステークホルダー
第2章 ステークホルダー研究の学説史
第3章 企業とステークホルダー
第4章 ステークホルダー理論とステークホルダー・マネジメント
第5章 ステークホルダー・マネジメントの現代的意義
補論1 戦後日本の経営学における企業と社会
補論2 現代日本における企業とステークホルダー
結章 超・ステークホルダー型企業モデルと企業の存在価値―確認事項の提示
付属資料 ステークホルダー・マネジメントの基本原則
著者等紹介
水村典弘[ミズムラノリヒロ]
1974年東京都世田谷区生まれ。1992年東京都立広尾高等学校卒業。1997年明治大学商学部卒業。2003年明治大学大学院商学研究科博士後期課程修了博士(商学)。現在、埼玉大学経済学部助教授。担当科目は埼玉大学経済学部で経営学総論(経営学原理)、埼玉大学大学院経済科学研究科で現代企業論
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