内容説明
雁行形態という幻想的形容詞の故に日本発経済政策論「雁行型経済発展論」の中核的命題は軽視・忘却されてきた。本書は赤松博士のオリジナルにまで遡り雁行形態論プロパーの再評価を試み、第一・第二小島モデルを論じ雁行形態論の課題・理論を開示する。世界経済を再活性化する秘策「合意的国際分業」の推進を打出さんとするライフワーク第1巻。
目次
雁行型経済発展論―再吟味・再評価
第1部 国民経済の雁行型発展(雁行型国民経済発展:第1小島モデル;戦前日本経済の雁行型発展;日本経済の輸入行動(戦後)―低い輸入依存度の謎)
第2部 雁行型発展の国際的伝播(雁行型国際的発展伝播:第2小島モデル;わが国海外直接投資の動態;東アジア経済の雁行型発展;The “flying geese” model of Asian economic development:origin,theoretical extensions, and regional policy implications)
著者等紹介
小島清[コジマキヨシ]
1920年名古屋市に生まれる(5月22日)。1943年東京商科大学卒業。1962年経済学博士。1984年一橋大学経済学部を停年退官。同大学名誉教授。1984‐91年国際基督教大学教授。1991‐97年駿河台大学教授
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