内容説明
経営倫理は企業に外部からの圧力として課されるのではない。それは社会と企業が相互に埋め込まれた存在であることからの論理的帰結である。アメリカン・プラグマティズムに基づく徹底的考察を通じて、この論理が明らかにされ、多様な環境の中における企業の姿が浮かび上がり、経営倫理学の新たな道が開かれる。
目次
第1部 今日における経営倫理学の概念的枠組み(道徳的多元主義と意思決定する自我;価値の創発と道徳的推論の性質;規範と経験の分離―実存かあるいは幻想か;プラグマティズムを持たないネオ・プラグマティズム―ローティをめぐる一考察)
第2部 多様な道徳的環境の中のビジネス(文化的環境の中のビジネス―概念的枠組みの変化;自然環境の中のビジネス―道徳的枠組みの統一に向けて;科学技術的環境の中のビジネス;公共政策的環境のなかのビジネス;グローバルな環境の中のビジネス)
第3部 企業の性質(プラグマティズムと企業に関する今日の経営倫理学のパースペクティヴ;企業のプラグマティックな理論;コーポレート・リーダーシップ)
著者等紹介
岩田浩[イワタヒロシ]
1960年大阪府生まれ。関西大学大学院商学研究科博士課程単位取得(商学修士)。現在、大阪産業大学経営学部助教授
石田秀雄[イシダヒデオ]
1958年東京都生まれ。東北大学大学院経済学研究科博士課程中途退学(経済学修士)。大阪教育大学大学院教育学部研究科修了(教育学修士)。現在、大阪教育大学教育学部助教授
藤井一弘[フジイカズヒロ]
1958年兵庫県生まれ。関西大学大学院商学研究科博士課程単位取得(商学修士)。現在、甲子園大学経営情報学部助教授
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