内容説明
各国企業概念の再検討をはじめとし、企業の所有権構造や制度、経営慣行、経営システムなどの観察により、各国固有の、したがって多様な企業統治の形成条件ないし可能性を探究。巻末に、文部省科学研究費による『経営環境の変化と日本型コーポレート・ガバナンスの未来像に関するアンケート調査結果報告書』(2000年3月)の要約を収録。
目次
第1部 国際比較の視点(企業概念―日米比較;所有権理論からみた企業統治の国際比較―日米独比較;アカウンタビリティ関係からみた企業統治の国際比較分析;経済、経営システムからみた企業統治の国際比較分析―多様な企業統治論議の謎)
第2部 各国の問題状況(英国における企業統治改革の実践;米国企業における取締役会をめぐる諸問題;機関投資家と経営者;企業統治における従業員の問題)
第3部 日本の企業統治(日本における企業統治改革の基盤作りと提言;日本型企業統治の再評価―雇用維持機能を中心に)