内容説明
集団意思決定の利点を、相互に異なる世界観を持つ集団メンバーが、相互作用を通じてその世界観の変革をもたらすことによるものと捉え、その相互異質性の効果について実証的な検討の可能性を考察する。世界観の変革の効果という観点から、従来からの断片的な実証的研究の位置づけを試みた労作である。
目次
序章 本研究の概要
第1章 単独者の意思決定の限界と集団意思決定の特徴
第2章 集団内の相互作用の効果―世界観の変革プロセス
第3章 TMTメンバーのコンセンサスの是非とその関連要因
第4章 デモグラフィ変数による集団内異質性の分析可能性
第5章 集団意思決定プロセスとコンフリクト
第6章 構造化コンフリクト討議法の意義と問題点
第7章 構造化コンフリクト討議法に関する比較実験の検討
第8章 集団意思決定に対するGDSSの効果
第9章 総括