出版社内容情報
「マイナンバー制度ってよくよく調べてみると自民党の改憲案と、とてもよく似ているんだよねという話、その他」。
マイナカード問題は終わらない。任意であるはずのマイナンバーカードを、従来の健康保険証を廃止してまで国民に持たせようとする現政府の強引なやり方に批判の声が高い。だが、問題の本質はカードとしての利便性ではない。マイナンバー制度によって変化する社会や国家なのだ、と著者は指摘する。
本書は、マイナンバーが「外圧」と財界の要請によって始まったことや、国民総背番号制度が浮上した1970年代から現在のマイナンバーカードにいたる50年間の国会審議の流れを概観しながら、マイナンバー制度によってどのような「社会」が目指されているのかを予見。「スーパーシティ」、「大阪万博」、自民党改憲案とも繋がっていることを明らかにする。
内容説明
マイナンバー制度ってよくよく調べてみると自民党の改憲案ととてもよく似ているんだよねという話、その他。
目次
序 「ショッカーの野望」は何であったか
1 国民総背番号制度は財界の要請と北米の「外圧」で始まった
2 国民総背番号制からマイナンバーへ―国会審議の行方(国民総背番号制時代(一九六八‐一九七三)
住民基本台帳ネットワーク時代(一九九四‐二〇〇三)
マイナンバーカード ほか)
3 スーパーシティというディストピア(大阪万博とトヨタ;東日本大震災とスマートシティ;スーパーシティと竹中平蔵なるもの)
さいごに―改憲案とマイナンバー
著者等紹介
大塚英志[オオツカエイジ]
1958年生まれ。まんが原作者・批評家。まんが原作者としての著書は永山則夫をモデルとした『アンラッキー・ヤングメン』(藤原カムイ作画)など自作ノベライズを含め100冊近い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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