内容説明
日本の対外交渉史並びにカトリック史上の画期的事績として扱われている慶長遣欧使節に関するこれまでの概説を、多くの新しい史料の発見と紹介を通して精細に修正すると共に再評価を図る。
目次
序章 徳川幕府の外交政策と慶長訪欧使節派遣までの経緯
第1章 使節一行のヌエバ・エスパニア(メキシコ)滞在記録の再検討―S・アマチの「使節記録」の再考証
第2章 「支倉六右衛門」肖像画の信憑性について
第3章 「ローマ教皇パウロ五世」の肖像画について
第4章 ローマ政庁より支倉六右衛門に授与された「ローマ市民権証書」のラテン語原文の日本語訳述およびその内容の再検討
第5章 支倉六右衛門の受洗式および堅信式に関する記録の再検討
付録 慶長遣欧使節関係年表